トップスターが卒業を決める時


こんにちは、はるとです。


本日、彩風咲奈が退団の記者会見を行いました。

退団を「ODYSSEY」の頃に決めたそうです。

柚香光は「うたかた」で、月城かなとは「トップ就任時」と言ってました。

3人の退団が揃ったので、今日はトップスターが退団を決める時期について考えてみたいと思います。


記者会見だけ見るとトップスターはあたかも自分一人の考えで退団時期を決めているように聞こえますが、当然劇団の計画を聞いた上で決めています。

その時期はだいたい夏か冬。

というのは、どうやら劇団が半年に一度、6月と12月に劇団の年間計画を決めているからです。

柚香光の「うたかた」は大劇場が2023年1月。

月城かなとの「トップ就任時」は大劇場御披露目が2022年1月。

そして彩風咲奈の「ODYSSEY」は梅田で2022年7月。

いずれも劇団が6月と12月に年間計画を決めた直後で、本拠地に本人がいる時です。


ここで3人の決断から卒業までの期間を見ると気がつくのですが、柚香光は約1年半後、月城かなとは2年半後、彩風咲奈は2年3ヵ月後で、柚香光だけちょっと短い。

おそらく当初の計画が短くなったんでしょうね。


結局3人の順番は退団本公演が公演ローテーション順に花組→月組→(宙組)→雪組となりました。

たぶん当初の計画では月組→(宙組)→雪組→(星組)→花組だったんでしょうね。

退団公演は劇団にとっては稼ぎ場なので大劇場から東京宝塚劇場までフル稼働させるために退団公演をダブらせないようにすると思うのですが、今回は花組の退団が早くなり退団公演を月組が大劇場公演中に東京で花組が上演して重なってしまいました。

なぜ柚香光の退団時期が早まったのかは不明ですが、もしかしたら110周年記念行事の大運動会が花組公演中の10月に計画されたからかもしれません。

トップスターの退団公演期間中に大運動会があると数日公演を止めないといけませんからね。

この110周年記念行事が発表されたのも7月でした。


トップスターの退団公演の演目を決めるのはおそらく1年前。

大物演出家が担当したり、今回のように思い出の作品が再演されたりいろいろですが先にスケジュールが決まり、それにあわせて外箱のコンサート会場を抑える必要もあります。

流れとしては

就任時にだいたいの公演数を伝える
  ↓
計画を練り直して2年前に本人が承諾
  ↓
1年前までに外箱会場や演目を決める
  ↓
退団前の本公演の大劇場と東京の間で発表
  ↓
退団公演

こんな感じですかね。

その間に2番手を仕上げないといけないし、何よりまだチケットがそんなに売れない就任したばかりのトップスターの人気を演目などで援護射撃して盛り上げないといけない。

これが盛り上がらないと不人気のままダラダラとトップを続けさせることにつながり、その後の人事面も遅れたりする。


それにしても1年にほぼ連続させて3人も卒業させるなんて、劇団もひどいですよね。

110周年のお祝いと称して、やはりかんがえるのは収益なんですかね。

おそらく残った星組もそろそろ退団計画が固まったころ。

ファンとしても「いつか来る日」だと覚悟して「その日のために」心の準備をしておく必要があります。

ではまた劇場でお会いしましょう!



ここを押せば宝塚ブログランキングに戻れます↓↓↓

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ

ここを押せばブログ村の「だから宝塚」記事一覧にいきます↓↓↓

PVアクセスランキング にほんブログ村