宝塚ハプニング② 凪七瑠海 新公で立ち往生!

こんにちは、はるとです。

コロナで続々と公演中止になってしまい悲しい日々が続くなか、ちょっと面白い?明るい? いや驚きの話です。

今をさかのぼること12年前、ある新人公演での出来事です。

2010年1月
宙組「カサブランカ」新人公演
主演 凪七瑠海

登場人物
リック 凪七瑠海 (本役 大空祐飛)
ルノー大尉 鳳樹いち (本役 北翔海莉)

二人が連れだって次の町へ行く場面


(銀橋を上手から二人が歩いてくる)

(銀橋のほぼ中央まで来て)

(凪七、いきなり鳳樹の方を振り向いて)

なんと……

凪七 「俺は次はどうするんだっけ?」

(凪七、完全に何をするか忘れている様子)

鳳樹 「……」

(鳳樹、凪七に助けを求められるがとっさのことで何も言えない)

凪七 「えーっと、俺はどうするんだった?教えてくれよ」

鳳樹 「……」

(二人の様子に劇場全体が凍りつき、すべての観客は息を飲んで二人を見守った……)



セリフを間違える事は良くあります。
また、たとえセリフを忘れても芝居が止まらないように適当にセリフを言えばいいんです。
でもこの時は完全に芝居が止まってしまったのです……


その時でした。

最前列ほぼセンターに座っていたお客さんが銀橋の凪七に冷静に言いました。

観客 「次は○○に行くのよ!」

凪七 「そうだ、俺は次は○○に行くんだ!」

(芝居は元に戻り、二人は銀橋を下手に去って行く)


銀橋を去る瞬間、鳳樹が振り向き、先ほどの観客に向かってウィンクしながら「グッドジョブ」と言って右手の親指をたてていました。

私は凪七瑠海がトップになれなかったのは、この新人公演での出来事があったからだと今でも真剣に本気で思っています(笑)

あれから12年。

凪七瑠海も今や立派な専科さん。

その明るい優しいキャラはどこの組に行っても組子達から大人気みたいです♪


「宝塚ハプニング②」

総合評価   ☆☆ 

セリフを忘れた凪七瑠海  ☆
助けられなかった鳳樹いち ☆
最前列のお客さん     ☆☆☆

ではまた劇場で会いましょう!




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