主演娘役の破線の意味

こんにちは、はるとです。

昨日の「山吹ひばり 夢現の先に バウヒロ認定をめぐって」の続きです。

今日はちょっと趣向を凝らして物語風にしてみます。


「男役10年」と言いますが、だったら「娘役は3年」(笑)

フェアリーに年齢は禁物ですが実年齢を考えると、男役の10年目は「三十にして立つ」頃ですが、娘役はやっとそのへんの女子大生クラス。

まだまだ迷いの多い年頃です。


そんな時にいきなり新人公演ヒロインをもらい、トップ娘役への最初の扉が開かれて生徒の心は一気に不安と希望で満たされます。

周りの同期ともちょっと差がついてしまう。

やがて次の別箱の振り分けが発表され、全国ツアーではなく東上組やバウチームに選ばれて、周囲の期待と注目が集まります。

「このままトップ娘役になれるかもしれない」


ところが配役発表がありヒロインには選ばれたが「破線下」に……

これは「期待はしているけどトップになるのはまだ先ね」という劇団からのサイン。

劇団としては他にも学年がちょっと上の養成中の娘役もいて、すぐには破線上にしません。


その後1年が過ぎ、また外箱の振り分け発表があり、主演のチャンスが巡ってきました。

配役発表は「破線上」に!

「お待たせしました。あなたは次のトップ候補ですよ」と劇団からのメッセージ。


しかしトップ娘は他の組からやってきた下級生に決まってしまいました。

もう辞めようと落ち込んでいたら、また破線上のヒロインが…

「あなたは劇団に必要な大切な人です。どうなるかわからないけど辞めないでください」


劇団はなぜかその後も破線上のヒロインをくれました。

スキルもどんどんあがってきます。

そしてある日、トップコンビの卒業が発表され、しばらくして劇団の事務フロアに呼ばれます。

「次のトップ男役の○○が君と組みたいそうなんだが引き受けてくれるかい?」

宝塚シンデレラ物語はこれにておしまい、めでたしめでたし(拍手)


どんなお芝居もヒロインはとても重要な役で、ヒロインには「破線上」も「破線下」もまったく関係ありません。

でも宝塚には男役にも番手があるように、娘役にも順列があって、それに「破線上」と「破線下」が使われているんだと私は思っています。

娘役がどんなに優秀でも、トップ男役が先に選ばれて、その男役との相性がいい娘役がトップに選ばれる。

だから劇団は人事とは別にメッセージを送る。


「破線」は劇団からのメッセージ。



一覧に華純沙那の新人公演ヒロイン忘れてました(汗)


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「ヒロイン」

総合評価          ☆☆☆

受験生は娘が7割      ☆☆☆
3年で即戦力        ☆☆☆
海外ミュージカルは娘が主役 ☆☆☆

ではまた劇場でお会いしましょう!





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