劇団の誤算⑥ 娘役編


こんにちは、はるとです。

「劇団の誤算」シリーズ、今日は「娘役編」です。


ここ10年、毎年音楽学校から劇団に入団する時の成績が娘役が上位を占めるようになってきています。

音楽学校の受験者も娘役志望の方が男役志望をはるかに上回っています。

男役は育つのに10年もかかりますが、娘役は早いと3年で出来上がり。

活躍時期も男役が10年目以降からなのに娘役は10年目頃まで。

娘役は毎年優秀な人材が供給されチャンスも一瞬。


組への配属も劇団がいろいろ考えての末だとは思うけど生徒から見れば「配属ガチャ」

最近は異動も少なくなり、娘役路線候補の渋滞が起きている組も。

有力娘役が一期上や一期下にいるだけでもうチャンスはない。

舞台での役も少なく、優秀な人材が埋もれています。

音楽学校に合格して劇団に配属されるまでは男役も娘役も同じですが、組に配属された瞬間から娘役と男役の運命の違いがはっきりと出ます。

そんな優秀な人材の宝庫のはずの娘役。

ところがトップまでの道筋は男役と同じ。

新人公演主演→バウヒロイン→東上ヒロイン→トップ娘役。

最低1年半はかかる。

外箱3分割のための娘役3人体制を作ってあっても、別格2番手・トップ娘役・トップ候補だと、そのトップ候補に何かあると今回のような混乱に。

誤算が生じやすいのは男役人事よりもむしろ娘役人事。

そこで提案。

「娘役4人体制」の確立。

別格2番手・トップ娘役・候補1・候補2

娘役トップをWキャストにしたり、芝居とショーでヒロインが違うのも面白いですね。

人材は豊富です。



次回は「劇団の誤算⑦ 未来編」です。

ではまた劇場でお会いしましょう!



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