劇団の誤算③ 雪組編


こんにちは、はるとです。


花組、月組ときて、雪組編です。


現在雪組トップスターの彩風咲奈は雪組のはえぬきでいわゆる御曹司。

93期の主席入団で2008年初詣ポスターモデル。

新人公演主演5回。

お隣の組の礼真琴も星組の御曹司で95期主席入団ですが、初詣ポスターモデルにはならず新人公演主演も3回。

これだけ見れば彩風咲奈こそ宝塚の顔です。

礼真琴をしのぐような逸材。


ではなぜ彩風咲奈をもっとじっくり売り出さないのか?

それは雪組が「長期トップを作らないから」

他の組には過去に本公演主演を10作もつとめるような大スターがいるのに雪組はそれを絶対やらない。

弊害である人事の停滞を避けたいんでしょうね。


それでも雪組は彩風咲奈に期待して、相手役を当初ベテラン朝月希和で時間を稼ぎ、期待の夢白あやをさんざん鍛え上げてから投入しました。

今まで雪組はずっと「添い遂げ」だったのに大きな方向転換です。

ここまでのトップを振り返ると

音月桂(雪)   舞羽美海(雪)
壮一帆(花)   愛加あゆ(雪)
早霧せいな(宙) 咲妃みゆ(月)
望海風斗(花)  真彩希帆(花)
 ( )内は出身

彩風咲奈はトップ男役としては3期ぶりの雪組はえぬき。

もし相手役が潤花だったら4期ぶりのはえぬき同士のトップコンビでした。

同時就任で添い遂げもできた。

しかも高身長同士で歌えて踊れる。

私にはどうして雪組がこんなせっかくのチャンスを無駄にするのかわかりません。


そこにはもしかしたら「雪組ファン」の特徴があるのかもしれません。


私はトップスターはできれば「高身長で歌えて踊れる人間的にも魅力ある人物」であるほうが望ましいと考えています。

ところが雪組トップ男役のここまでの傾向はどちらかと言うと「小柄な成績のいい美形」

確かに5組全部にすべての条件が揃ったトップスターが就任するのは難しい。

そこで花組を先頭に月組・雪組と並ぶ中で雪組の特徴を出すためなのか「小柄な成績のいい美形」を集めてきました。

もっと細かく言うと、配属時には比較的高身長で成績のいい生徒を集めるのですが、ある程度育てた後に他の組に供給して(月城かなと・永久輝せあ)、小柄な成績のいい美形(朝美絢・和希そら)を路線として輸入しています。

望海風斗も169cmで入団時の成績は2番でした。

もちろん他の組の事情で泣く泣くトレードすることもあるんでしょうが、代わりに路線にすぐ入れられる小柄な成績のいい美形をもらいます。

そして長期トップを作らずに定期的にローテーションする。

よく言えば「順当」「堅実」「波乱がない」

悪く言えば「こじんまり」「地味」「小粒」

雪組はそれに慣れたファンが集まり、熱くチケットの争奪戦も起こさず、冒険も望んでいない。

確かにファンにとっては落下傘もなく、突然の異動や退団もない方が平和ですよね。

ただ、そこに熱いトップは生まれない。


雪組の誤算はここです。

雪組ファンは大スターを望まない。

彩風咲奈はもったいなかった。

そうさせたのは劇団。


私は彩風咲奈がこのあとももっと活躍することを望みますし、その後に朝美絢や和希そらが順当にトップになることを期待しています。

でも縣千や華世京の時代には、雪組がもっとワイルドな組になって欲しい。

縣千の憧れの上級生は「瀬奈じゅん」だそうです。



ではまた劇場でお会いしましょう!




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