こんにちは、はるとです。
月組ドラマシティ「ELPIDIO」行ってきました。
市川にくらべると観客の笑いも大きくなってました。
笑いの街大阪だからもあるかもしれませんね。
「芝居の月組」、すでに市川での完成度が高く、むしろ観る側が慣れてきて楽しんでいる感じ。
コロナが始まる前はお茶会などもあって、よく生徒から「公演、どうでしたか?」と聞かれました。
生徒が挨拶がわりに言っているのではなく、1ヶ月以上お稽古して苦労して作り上げた作品、通し稽古や舞台の袖から覗いていても本人達には「いい作品に仕上がったかどうか」、実際に観た観客に聞かないと自分では本当にわからないみたいです。
舞台上の生徒に分かるのは、観客の笑い声と拍手の大きさだけ。
「客観的」とは本当によく言ったものです。
もし「ELPIDIO、どうでしたか?」と聞かれて、私が生徒に答えるとしたら
「今回の作品、月組ファンにはいい作品です。」
「月組生ひとりひとりを楽しむのにはいい作品ですよね。」
「ただ私にとっては120分はちょっと長くてつらかった…」
「原作のない宝塚オリジナル作品って難しいですよね。」
この一年の作品を振り返ってじっくり考えてみたいと思います。
宝塚の本公演は芝居とショーの二幕ものだと芝居が90分とショーが60分。一幕ものだと芝居が130分くらいとショーが20分くらい。
ショーがある二幕ものだと芝居の良し悪しはショーでカバーできます(笑)
今年は本公演9作品のうち、6作品が芝居が90分とショーが60分の二幕もので、お芝居だけの一幕ものは「ネバーセイ」と「蒼穹の昴」と「ギャツビー」の3作品でした。
「ネバーセイ」と「ギャツビー」は小池修一郎が作・演出、「蒼穹の昴」は浅田次郎原作で、いずれも大作でした。
外箱は二幕ものの芝居とショーが「Rain On Neptune」と「モンテ・クリスト伯」と「フィレンツェ」と「ブラック・ジャック」の4作、ショーだけは「FLY WITH ME」と「ODYSSEY」の2作、お芝居だけは「Sweet Little Rock」・「ジィントル・ライアー」「王家に捧ぐ歌」など全部で11作ありました。
その11作の内、私が観たのは「ジェントル・ライアー」・「王家に捧ぐ歌」・「TOP HAT」・「冬霞」・「ブエノスアイレス」・「カルトワイン」・「大和路」・「ELPIDIO」の8作だけでバウはチケットが取れず観ていませんので対象外とします。
その8作品の中で再演は「王家に捧ぐ歌」・「TOP HAT」・「ブエノスアイレス」・「大和路」の4作。
再演は基本的に名作で前回上演からの変更などもあり、よく練れていますよね。
「ジェントル・ライアー」はオスカー・ワイルド原作。
つまり芝居だけの宝塚オリジナル二幕ものは「冬霞」・「カルト・ワイン」・「ELPIDIO」の3本だけでした(バウは除く)
そして私の好みは「カルト・ワイン」>「冬霞」>「ELPIDIO」です。
話の展開が遅い。
謝先生は好きです。
ただ「演出・振り付け」ならいいのですが「作・演出・振り付け」はちょっと苦手。
「眩耀の谷」は90分だったので大丈夫だったのですが「ELPIDIO」は120分。
今回は謝先生も120分も話をもたせるのに苦労されたと思います。
もう少し酒場の場面を減らしてロレンシオのキューバ時代を描くとか、最後のショーを長くできなかったのかとも思います。
上から目線ですみません。
次回雪組本公演「ライラック」は90分なので流れるような展開の物語を期待しています。
最後に月組の生徒の話をします。
今回2番手だった彩海せらは芝居上手でまだまだ伸び盛りで楽しみです。
ヒロインの彩みちるも芝居上手で次にトップになる鳳月杏の相手役にぜひなって欲しい。
鳳月杏も優しい感じのトップになった時にどんな作品がくるのか楽しみです。
それにしても雪組は現トップの月城かなとや彩みちる・彩海せらを月組に惜しみもなくくれるなんて、人材豊富ですね!
永久輝せあまで花組に放出して月組から朝美絢や宙組から和希そらを連れてきたり、本当に人事ってよく分からなくて面白いですよね(笑)
「月組」
総合評価 ☆☆☆
芝居が上手くなると ☆☆☆
トップにならなくても ☆
楽しくて辞められない ☆☆☆
ではまた劇場でお会いしましょう!