こんにちは、はるとです。
今日は誤算シリーズ第4弾 星組編です。
「一人っ子政策」という言葉をご存知でしょうか?
新人公演主演を一人に集中させて養成していくことなのですが、よく雪組なんかに使われます。
私は星組こそ「一人っ子政策」ではないかと思っていて、それも一人っ子が育てられた結果、トップになった一人が組を一人で引っ張っていく政策と理解しています。
その「一人っ子政策」で育てられた柚希礼音は85期でした。
10年に一度の逸材。
そしてその10期下に礼真琴があらわれます。
礼真琴の「礼」は柚希礼音の「礼」からもらったそうです。
95期は45人。
礼真琴は主席です。
娘役は3人がトップになってすでに卒業していて、男役はトップが現在3人、さらに3人がトップになるかもしれません。
その中でも礼真琴は一番早くトップになり、本公演主演は5作済み。
もしかしたら10作くらい主演をつとめる勢いで、5作はまだ折り返し地点?
星組は10年前の柚希礼音を狙っているんでしょうね。
宝塚の男役を育てるのは難しい。
毎年40人程度新人が配属されますが、全部の組に有望株を配分することができず、以前は一部の組に偏重されていました。
人気のある組は大劇場を平日まで完売にできますが、全部の組では無理。
そこで特定の組に片寄った新人の配分をしてもその組だけは大劇場を完売にしていたんだと思います。
でも今は無理して劇場を埋めるよりも全組の公演のレベルアップをはかりコンテンツの数を増やして配信で量を稼ぐ時代に。
星組も10年に一度の大スターが一人で組を引っ張る「一人っ子政策」から小公演を3分割できる「男役4人体制」に。
現在の星組の男役4人体制は礼真琴・瀬央ゆりあ・暁千星・極美慎です。
礼真琴の一人っ子から、同期の瀬央ゆりあを上げ、月組から暁千星を組替えさせ、極美慎にバウ主演を与え、ようやく去年完成しました。
月組編でも書きましたが、この暁千星の組替えはかなり無理矢理だったと思いますし、礼真琴と同期の瀬央ゆりあはおそらくこの後にトップにはなりません。
まだ先ですが暁千星がトップになる時に備えてか、同期の天華えまにバウワークショップを今さら用意し、研7最後の天飛華音に3回目の新人公演を主演させています。
その結果、暁千星時代の男役4人体制は暁千星・天華えま・極美慎・天飛華音になるんでしょうね。
ただし天華えまは暁千星の同期なので、瀬央ゆりあと同じようにトップにはならないと思います。
礼真琴のちょうど10年下に稀惺かずと(105期)がいます。
おそらく「一人っ子政策」候補だったと思うのですが4月で研5、他の組にはすでに同期で新人公演主演経験者が2人でても稀惺かずとに新人公演主演をやらせないところを見ると、もう「一人っ子政策」はあきらめたようです。
極美慎時代の男4人体制は極美慎・天飛華音・稀惺かずと・馳琉輝?
今の学年を書き加えると極美慎(100期・研9)・天飛華(102期・研7)・稀惺かずと(105期・研4)・馳琉輝(108期・研1)
7年たってようやく完成。
「一人っ子政策」から「完全な男役4人体制」に移行するのにこんなに時間がかかるんですね。
星組の誤算は、これ。
ではまた劇場でお会いしましょう!