劇団の誤算① 花組編

こんにちは、はるとです。


我々が愛して止まないタカラヅカ。

劇団は次から次へとあの手この手を使ってその夢が覚めないように様々な演出を繰り出してきます。

そうやって走り続けているから時には道に迷って方向を誤ることも。

そんな「誤算」について考えました。



花組編


宝塚の「顔」でもあり、いわゆるフラッグシップである花組。

過去においては様々な面で優遇されていました。

しかし現在は全組のレベルアップのために次第に特別扱いはされなくなってきています。

ところが現在の花組トップの柚香光の人気が順調に、もしかすると予想外に伸び、今や劇団にとっては「うれしい誤算」になっているのではないかと思われます。

平均してみるとおそらく一番チケット難。


柚香光は当初「ショースター」として売り出されました。

ここまで本公演は御披露目の「はいからさん」のあとはすべて芝居+ショーの二本立て。

ショーには続々と宝塚を代表する作家が投入され好評を博している反面、「エリザベート」のような海外ミュージカルをはじめとする大作は上演されていません。

本公演の芝居は、好評だった小公演を拡大した御披露目公演「はいからさん」から始まった以降はオリジナル作品が続き、次回作品も日本映画の舞台化。

外箱も最初にオリジナル作品「DANCE OLYMPIA」(東京)から始まったあと、ブロードウェイミュージカル(東京・梅田)→再演もの(全国ツアー)→ロンドンミュージカル(梅田)→再演もの(全国ツアー)→再演もの(梅田・池袋)と、最近は次第にコストのかからない再演ものに。

トップの柚香光に予想外の人気が出て大作からはますます遠ざかっている印象があります。

それでもチケットは売れる。


またその柚香光の人気はおそらく当初予定されていた任期を変えた可能性があります。

本公演は7作以上が確定し、5年以上の長期政権になった前任の明日海りおに続き花組はまた長期トップ時代が続くことに。

しかしこの長期政権の連続は二番手以降の人事の停滞にもつながる諸刃の剣。

同期売りの相手役の水美舞斗を送りだし、永久輝せあを二番手、聖乃あすかを三番手に昇格させる人事だけは進ませましたがそこからの若手の育成も手詰まり。


柚香光の想定外の人気で劇団にとっては「うれしい誤算」

もちろん柚香光がより長く輝き、宝塚歌劇団がより多くの新規のファンを掴むことを私も願います。

ただ分厚い花組ファンをさらに増やして稼ぎまくったあとに待つ「次の誤算」を劇団は計算できているのでしょうか?


ではまた劇場でお会いしましょう!



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