こんにちは、はるとです。
エンジェリックライのチケット状況を見てふと心配になり8/2に発表されていた阪急阪神の第1四半期の決算補足説明資料を見てびっくりです。
そこに書いてある結論は「公演回数を見直したこと等により減益」ですが、結構ギリギリ。
分かりやすく説明します。
2024年4月~6月
営業収益(売上) 85億円 (去年も85億円)
営業利益 11億円 (去年は19億円)
去年に比べて売上は落ちてませんがいきなり利益は半分になっています。
週に10回だった公演を9回に減らしたのが主な理由なのはわかります。
しかし本当の原因は…
今年の4月~6月と言えば主に
花組「アルカンシェル」東京4/16~5/26
月組「消え残る想い」大劇場3/30~5/12
東京6/1~7/7
宙組「エスカリエ」 大劇場6/20~6/30
花組と月組の退団公演は宝塚にとっては最大のドル箱、かなり儲かったはず。
ただ宙組の「ル・グラン・エスカリエ」の大劇場は公演回数はほとんどなく、しかもチケットも大幅値引き。
もし普通に公演ができれば売上100億円・利益20億円くらいいけたのでは?
現在の第2四半期も厳しそう
雪組「ベルばら」大劇場7/6~8/11
東京8/31~10/13
星組「記憶に~」大劇場8/17~9/22
宙組「エスカリエ」東京7/20~8/25
これも宙組のチケットがほぼ半額でしたね。
そうすると売上90億円・利益15億円くらいでしょうか。
第3四半期はほぼ順調と予想されますが、退団公演は雪組だけ。
年末年始の休みも入ります。
売上90億円・利益15億円と予想。
そして来年1~3月の第4四半期は大劇場が舞台設備工事のため1ヵ月以上使えません。
売上80億円・利益5億円だとしたら…
2024年の決算の予想は
売上345億円・利益40億円?
2023年が売上322億円・利益48億円だったので
去年に比べて「増収なのに減益」になります。
そしていよいよ売上高利益率がいよいよ10%ちょっとに。
この売上高利益率は企業の経営者からみれば
10%以上だと「まあまあ儲かる事業」
10%以下だと「あまり儲からない事業」
という感覚になると思います。
一番いいのは「増収増益」
ただどうしても客席数を簡単には増やせないエンターテイメント事業、大きな増収はムリです。
なので、せめてこの利益率を15%以上、できれば20%欲しいところですね。
宝塚よ、大丈夫か?
まあまだ赤字ではないので大丈夫ですが昨年のような事件が繰り返しまた起きてしまったりするといつか大劇場の敷地が全部マンションになってしまわないとも限りません。
まずは今の時代にあった労働環境にアップデートしながら公演の内容も充実させていくべきなんでしょうね。
ちなみに今年は退団公演で稼げる年だったはずでした。
ここから来年は各組のトップが入れ替わりしばらくはチケットも売れ残るかもしれません。
エンジェリックライの売れ残りを見て、ちょっと調べてみました。
ではまた劇場でお会いしましょう。