こんにちは、はるとです。
今週末はいよいよ月組「消え残る想い」の千秋楽ですね。
配信も前楽と千秋楽の2回あるので多くの方がご覧になると思います。
3月30日の大劇場初日から7月7日の東京千秋楽まで3ヵ月、すでに本公演を観ていらっしゃるかとは思いますが、今さらながら知っていればよりよく分かるポイントをちょっとだけ補足。
「ウェーバリー駅」
エジンバラの中心部にある駅です。
エジンバラはスコットランドの中心都市でロンドンからは500キロぐらい離れています。
月城かなとと礼華はるはロンドンからはるばる泊まりでエジンバラまでアンティークの買い付けに来ていたわけですね。
だからスコットランド女王の首飾りも売ってました(笑)
「50ポンド」
当時の1ポンドは現在の3~5万円くらい。
つまり50ポンド150万~250万円くらいを持ってはるばるエジンバラまでアンティークを仕入れに来たのですが、いきなり英かおとはそんな大金を即金でもらえるから「今くれるのか」と言ったり、礼華はるは「そんなに」とか「全部つかっちゃったの」とか言います。
「フォザリンゲイ城」
こちらはロンドンから150キロくらい。
この距離なら日帰りも可能だったかもしれませんがメアリースチュアートの心臓を掘り起こして気絶した海乃美月の体調を心配してか月城かなとは村に泊まって同じ夢を見ます。
そして翌日電報が通じないのですぐ礼華はるがやってこれたんですね。
「ソーホー」
ロンドンの地区名。
近くにメイフェアやランベスもあります(笑)
ニューヨークにも「ソーホー」がありますがこちらが元祖。
調べてみたら「聖パトリック教会」というカトリックの大きな教会が実際にあって改革後に許可された最初のカトリック教会のひとつです。
「メアリースチュアートの首飾り」
実は2021年に「メアリースチュアートのロザリオ」の盗難事件が本当にありました。
正塚先生はもしかしたらそんな事件からヒントを得たのでは?
映画「メアリーとエリザベス」や「Reign」も観ていたかもしれませんね。
このメアリーとエリザベスの話はイギリスでは有名な物語です。
「プロテスタントとカソリックの確執」
メアリースチュアートは処刑されましたがエリザベスには後継者がなく、結局メアリーの息子がスコットランド王とイングランド王になります。
そしてグレートブリテン王国が誕生。
やがて北アイルランドを加えて現在のイギリスが出来ました。
ところがイギリスは1990年代まで「アイルランド問題」を抱えてました。
アイルランドはやはりカソリック。
IRAによるテロが頻発して国内の治安は決していいとは言えない状況でした。
それもようやく安定。
「争うな」ということです(笑)
ちなみに「革命」とか「ゲリラ」はまさに正塚作品には不可欠な要素!
・・・
おまけ
最初の方の場面の初めて月城かなとが首飾りを手にした時に周囲に現れる男役は実は英かおとの先祖、代々の侍従だと私は思っています。
そして事件が解決してメアリースチュアートとアンナ・クリフトンの美しいデュエットのあとに下手から現れる10人の娘役は麗千里の末裔で海乃美月の先祖、きっと亡くなった海乃美月のお母さんもいるはずです。
いかがでしょうか。
いよいよ千秋楽ですね!
私はチケットがないので配信を観ますが、また劇場でお会いしましょう!