こんにちは、はるとです。
星組「BIG FISH」観てきました。
礼真琴のファンにとっては素晴らしい演目でしたが期待し過ぎると…?
皆さんの感想も聞いてみたいです。
かなりキビシイことも書きますので読みたくない方はここまでで閉じてください。
まずは私は全組観劇派であることを最初に確認しておいてください。
観劇回数に偏りはありますが宝塚の公演はどの組のどの公演も最低1回ほぼ全部観ています。
公演を観て面白かったらチケットを追加することもあるし、面白くなかったらチケトレ等で処分することも。
ちなみに星組はわりとよく観ていて「1789」7回「RRR」11回「ME AND MY GIRL」3回「MY LAST JOKE」3回と、花月の次によく観る組です。
その私が今回の「BIG FISH」は3回観劇可能でしたが本日の1回目を観て、明日の2回目のチケットも念のために観ますが、3回目のチケットはまだ観ていないヅカ友に譲ります。
「期待し過ぎないでね」という文言を添えて。
今回の「BIG FISH」、礼真琴ファンには嬉しい作品。
「赤と黒」ほどではないけれど礼真琴はいっぱい歌ってました。
逆に礼真琴の踊りはほとんどなし。
38人も出演者がいる賑やかな作品で礼真琴以外はみんなで踊るような場面もありますが、最後のシメのミニミニショー(フィナーレ)も付いていません。
原作の小説があり映画化されてさらにミュージカル化された作品を星組がやっていて宝塚のオリジナル作品ではありませんので宝塚的な最後のお楽しみがないのは当然なんでしょうね。
礼真琴以外はひとつの配役に若い時と成長したあとの2人があてられていてちょっと面白いのですが礼真琴はずっと同じ主人公の若い時から老年期までを1人で演じています。
逆に私はそれを見て、あくまでも主人公は礼真琴1人だけで相手役の娘役や2番手の男役は礼真琴を引き立てるための「道具」としてしか扱われていないような気がしてちょっと残念でした。
ストーリーは予習をしなくても予想通りで最後は泣かせてくれて、確かに客席の一部からはすすり泣きの声が…
しかし私はちょっとがっかり感で泣けませんでした。
潤色・演出は稲葉太地。
ショーのイメージが強い先生で魔女の場面などはまさに宝塚のショーでしたが潤色や演技の指導なんかはあまり得意ではないんでしょうかね。
確かにコミカルでファンタジックだったかもしれませんがお芝居自体には強い感動はあまりありませんでした。
実は私は今の星組は礼真琴ひとりを全面に押し出し過ぎてちょっと道を誤っているのではないかと思っています。
確かに95期成績トップの礼真琴は10年に1人の歌ウマ。
ただ舞台での立ち姿はちょっと迫力が欠ける。
その礼真琴に期待をかけ過ぎて星組は他の組子も使って全員で盛り上げようとしていない。
今回のヒロインは不在、というか妻であるサンドラの「若かりし頃」と「今」を詩ちづると小桜ほのかの2人に分けてしまい、主人公と若い頃に出会い長年連れ添った妻と主人公の間の愛情すらあまり強くは感じられない。
詩ちづると小桜ほのかの芝居は決して悪いわけではないのにそんな事もあり感動が薄まってしまっている。
白妙なつと凰花るりなの「ジェニー」コンビも同じように分けた意味がよくわからない。
またウィルの妻である大切なジョセフィーン役も星咲希をあてて、誰がヒロインなのかをボカした、というよりは娘役の立ち位置を全部下げて「礼真琴だけが主役」にし過ぎていると思います。
確かに礼真琴はまれにみる歌ウマ。
だからって他の出演者の影を薄くして礼真琴だけを目立たせる必要が本当にあるのか?
本来の相手役である舞空瞳を一足先に退団させたり、月組のプリンス暁千星を無理やり引き抜いたり、せっかく育てた詩ちづるを中途半端に扱ったり、これもすべて「礼真琴体制を守るための道具」としかおもっていないように見える。
花組と月組のコンビは幸せそうに卒業していくのに、いざ礼真琴が卒業する時にひとりぼっちの礼真琴が本当に幸せそうに見えるかが疑問。
かつて月組や宙組がトップを無理に引っ張ってかえってトップの盛り上げに失敗したのと同じことを繰り返すのではないかと私は心配しています。(ちなみに月組は次のトップになった瞬間に人気急回復)
別に礼真琴にすぐに退団して欲しいワケではありませんが、劇団は星組だけに良作や海外ミュージカルを回していると他の組ファンからは思われていますよ。
礼真琴のためにもちょっと考えた方がいいのでは…
最後にちょっと嬉しかった話。
柚希礼音と夢咲ねねが仲良く観劇してました!
ちえねねコンビは卒業から9年たった今でも健在です。
それからシアターオーブについてちょっとだけ注意してもらいたいのですがヒカリエという建物に入ってもエレベーターやエスカレーターが混んでいて座席につくまでに10分くらいかかる場合があります。
そもそも渋谷駅自体が災害時対策もあってずっと工事だらけのところに海外からの観光客や今年上京したばかりのような若者で大混雑していたり、コンビニやレストランがやたらに長蛇の列だったり、かなり余裕を持って劇場に来ること・帰ることをオススメします。
もしかしたらいつものムラや有楽町とは全然勝手が違うから「BIG FISH」もあまり楽しめなかったのかもしれませんね(言い訳)
ではまた劇場でお会いしましょう!