こんにちは、はるとです。
月組バウ「シーレ」に行ってきました。
傑作です。
まさに芸術作品。
ストーリーは暗い内容。
それを月組の若手が本気で取り組んでいます。
梅芸「G.O.A.T」に上級生がほとんど行ってしまったのに月組にはまだこんなに芝居上手が残っていたかという感じ。
いつもは明るい笑顔の彩海せらがにこりともせずがっつり芝居をしています。
それを復活した声のかわいい白河りりがヒロインで支えている。
その他のメンバーも凄い。
男役は夢奈瑠音・英かおと・瑠皇りあ・七城雅の新人公演主演メンバー、演技派の佳城葵、美形の彩音星凪、高身長の大楠てら他。
娘役は新人公演ヒロイン経験者の羽音みか・花妃舞音の他に、子役初挑戦の静音ほたる、スタイルのいい澪花えりさ、注目の八重ひめか等の新人公演ヒロイン候補が揃っている。
そして「線描のダンサー」チーム、菜々野あり・遥稀れお・和真あさ乃・涼宮蘭奈・天つ風朱李・帆華なつ海・乃々れいあが美しく鋭い踊りを見せてくれる。
作・演出の熊倉飛鳥の2作目。
1作目の星組バウ「ベアタ・ベアトリクス」は明るい極美慎と円熟さした小桜ほのかをそのまま使った感じでした。
今回は同じく明るい彩海せらをはじめから暗く演じさせます。
ともすれば暗いバウ作品で終わってしまうところを月組の芝居上手なメンバーや鋭いダンサー達で芸術作品の域まで高めていました。
この作品はシーレの独特な作風がどうしてああなったのか、その波乱な人生を描くことによって理解できるようになる作品です。
今までになかった画家を主人公にした宝塚のオリジナル作品の第2段で、バウ初主演の若手男役と美しい娘役にバウホールを使って主演させるにはちょうどいいテーマです。
彩海せらはこのバウ主演をやったことで5番手確定。
月城かなと卒業後は鳳月杏→風間柚乃→礼華はるに続く4番手となります。
一方、白河りりは破線下ではありますがバウヒロイン経験者に。
現在月組の次期娘役トップは発表待ちで、彩みちると天紫珠李のどちらかと言われていますが、天紫珠李には結局破線上の東上ヒロインは与えられず、彩みちるが次期トップ娘役ではないかと思います。
そして再び3年後に風間柚乃がトップになる際に相手役候補となるのが白河りりと花妃舞音。
それとも、もしかしたら今日出演していた他の誰かになるかもしれません。
若手にも多くの活躍場面が与えられ、それぞれが精一杯がんばっている姿が感じられた公演でした。
それにしても月組、素晴らしい。
また劇場でお会いしましょう!