詩ちづるをすんなり上げられない理由


こんにちは、はるとです。

先日次回バウ公演「にぎたつの海に月出づ」の一部の配役決定の発表があり、詩ちづるの破線上ヒロインが追加されました。

小公演の振り分け発表前なのに詩ちづるが「にぎたつ」に出演することが分かってしまったということですが、私は特に違和感を覚えませんでした。

素直に詩ちづるさんオメデトウという感じです。

この極美慎主演の公演は東上ではなくバウになってしまい、もし詩ちづるが次期トップになるのであれば前回のバウヒロイン「My Last Joke」→東上Wヒロイン「BIG FISH」→東上ヒロインの方がよかったですけど、東上にならなかったのは男役の方の事情ですからね…


星組の娘役の育成は花組や月組と違って最近はずっと「別格2番手制度」だったのでわかりにくい。

花組や月組は基本的にはトップ娘役より学年の若い娘役2番手が新人公演ヒロイン→バウヒロイン→東上ヒロイン→トップ娘役と育っていくパターンなのに対して、星組はトップ娘役よりも上級生の娘役が「別格2番手」でいたのでたいへんです。

詩ちづるに沿っていえば

「ジェントル・ライアー」ヒロイン3人
紫りら(音波みのり)・小桜ほのか・詩ちづる
(最後に詩ちづるが瀬央ゆりあとくっつくのに…)

「赤と黒」Wヒロイン
有沙瞳・詩ちづる

「BIG FISH」Wヒロイン
小桜ほのか・詩ちづる

つまり「別格2番手上級生」が3人もいたのでなかなか正2番手扱いされなかった…


劇団や星組プロデューサーからみれば腕の確かな別格2番手上級生がいれば小公演のヒロインは安心。

別格2番手上級生からみれば辞めずに残っていればヒロインがまわってくる。

でもそれでは若手娘役正2番手がかわいそうですよね。


そもそも星組は男役は「一人っ子政策」で他の男役が育たなかった。

現在の極美慎・以前の天華えまがいい例です。

娘役も舞空瞳を花組から鳴り物入りで連れてきてしまい、さらに詩ちづるも月組から輸入。

連続で他の組からトップ娘です。

花組が星風まどかの救済こそ挟んだけど仙名→華→星空で自組できていたり、月組に至っては4代連続月娘。

4代連続他組出身ヒロインの雪組はおいといて、宙組も潤花を挟んだが最近は男役と違って星風や春乃の自組養成に成功しています。

男役は大人の事情で他からトップを連れてこないと困ることもあると思うのですが、娘役は基本的には精神的な負担を負わせないためにも自組養成。


星組も男役の「一人っ子政策」を放棄したのだから娘役も「上級生別格2番手制度」からようやく脱却して「若手の娘に正2番手制度」に移行です。

だからそれを明確にするために今回は振り分けを待たずに早目に詩ちづるの破線上ヒロインの発表をしたのかもしれませんね。


星組はどうやらいまだに男社会。

せっかくの舞空瞳を先に退団させたりしてコンビ売りの花組や月組と違って頭の中はまだ男役だけが中心。

次の代にはもう元祖パワハラ体育会系と言われないようにがんばってください。

ではまた劇場でお会いしましょう!



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