こんにちは、はるとです。
海外ミュージカルの大作と言えば
エリザベート
1789
ロミオとジュリエット
ファントム
スカーレット・ピンパーネル
ですかね。
古いですが ME AND MY GIRL も忘れてはいけません。
でももう本公演ではやらない気がする。
というのは宙組の事件の合意書の中に「舞台の高度化や複雑化に伴って組織全体の負担が増大し…」という部分がありました。
その改善策としての「再発防止に向けた取組」には「昨今の振付や音楽等の高度化に伴う出演者やスタッフの負担を軽減」するために「1週間あたりの公演数を10回から9回に変更」すると書いてあり、けっして海外ミュージカルの大作をやらないとは言ってません。
でも実際に本公演では「1789」を2023年6月~8月に上演して以降は13作やってません。
ただ小公演は「ボニー&クライド」「赤と黒」「DEATH TAKES A HOLIDAY」「エクスカリバー」「ME AND MY GIRL」「BIG FISH」「ドン・ジュアン」と海外比率は高め。
つまり出演者が30人くらいの小公演では海外ミュージカルを上演していますが出演者が70人もいる本公演での海外ミュージカルの大作はもうすでにずっとやっていないということです。
皆さんの求めている海外ミュージカルの大作とは本公演での大作で小公演ではダメなんですよね。
あるいはもし「エリザベート」を30人の小公演編成でやっても魅力半減でがっかりでしょう。
でも実は海外版「エリザベート」の元々の出演者は30人くらいで、それを宝塚は大劇場の広い舞台にあわせて派手にして70人で無理矢理やっている。
そもそもそこに無理があるんだと思います。
まして下級生しかいない新人公演なんかに人数を増やして複雑にした海外ミュージカルの大作をまた少ない人数に減らして上演すること自体が負担です。
もうひとつのやらない理由は「舞台の高度化による主役の負担」
劇団随一の歌ウマの礼真琴が「1789」で休演しました。
そしてその次の小公演もお休みしちゃいました。
現実的には宝塚以外のミュージカル業界はダブルキャストが標準なのに現在の宝塚の制度としてはトップスターは1人だけしか置けません。
だから小公演ならともかく大劇場から東京まで3ヵ月も続く本公演で負担の大きい海外ミュージカルの大作をやるのは避けたい。
その宝塚随一の歌ウマで海外ミュージカルお得意の礼真琴も「記憶にごさいません!」のあと9作目か10作目でそろそろ卒業。
「ロミオとジュリエット」「1789」と海外ミュージカルの大作を独占していた星組もさすがにトップ娘役の舞空瞳なしでは海外ミュージカルの大作を礼真琴の9作目や10作目ではやらないでしょう。
しかもすでに「ロミオとジュリエット」と「1789」はやってしまってるし、「エリザベート」「ファントム」「スカーレット・ピンパーネル」をメインの娘役不在でやるわけにはいかない。
このままいくと礼真琴はここから「やもめ」
元々海外のミュージカルは「エリザベート」や「ファントム」のように娘役が主人公のものが多いし、とても礼真琴ひとりの9作目と10作目には無理です。
では他の組はどうかと考えると次世代のトップ見渡して唯一花組の永久輝せあと星空美咲が海外ミュージカルの大作をやる可能性があります。
永久輝せあに付いているVISAも戻ってきたようなので舞台セットや衣装にお金がかかる海外ミュージカルの大作をやる最有力候補。
「ドン・ジュアン」→「エンジェリックライ」の次の小公演にオリジナルがくれば「来年6月のエンジェリックライの次の本公演」に海外ミュージカルの大作が最短では上演されるかもしれませんが劇団の「負担の軽減」の考えが変わらない限り、まだまだ難しいのではないかと思います。
2023年6月の「1789」から2年間も海外ミュージカルの大作のおあずけを喰らってるファンが再演やオリジナルばかりの本公演を観なくなれば劇団もちょっとは考えるかもしれませんね。
今は退団公演が続きチケットがよく売れていると思いますが、そのあとが怖い(笑)
ではまた劇場でお会いしましょう!