こんにちは、はるとです。
昨日も「消え残る想い」を観てきました。
月城かなとと海乃美月の卒業公演、何度観ても私は飽きないのですが、それと同じくらい感動したのが昨日の団体で入った男子高校生達。
今まで出会った中で一番観劇態度が素晴らしかった!(笑)
私の本日の座席は2階席。
13時30分の開演でしたが外の気温が高くて早目にエアコンの効いた劇場内へ。
一気にエスカレーターで4階まで上がり、まずはトイレに向かうと…
なんと、売店裏の一番大きい女性トイレの入り口と出口に「男性専用」の立て看板が!
どうやらこれは男性の団体が入るとすぐ理解。
まもなく続々とエスカレーターを登ってくる男子高校生の群れを発見。
地方からの修学旅行ではなくどうやら東京の高校で課外活動?とか言うやつですね。
女子がまったくいないのでおそらく男子校です。
これまで数々の学生の団体を見てきた私はちょっといやな予感(笑)
ざっと200~300人はいます。
ロビーでの大騒ぎ、観劇中のおしゃべりやスマホいじり、それでもおそらく人生初の貴重な体験をしてもらう訳ですから、まあしょうがないといつもあきらめてました。
案の定、開演直前まで客席は大騒ぎ!
立ち上がったまま遠くの離れた席の友達と大声で会話する生徒もいます。
私の心の中は…
(頼むから観劇中のおしゃべりだけはやめてくれ)
という願いですでにいっぱいです(笑)
劇場係員の説明も聞いているんだかないんだか。
ところが
例のゆっくりとした音楽とともに幕が上がり月組の生徒が舞台で踊りだすと一気に高校生達も静かに。
それどころか私の背中にはその高校生達の「何が起きてるんだ?」という集中力まで感じられます。
(私) (今日の高校生達はちょっと違うぞ)
おしゃべりやスマホいじりも一切なしです。
やがてそのままこちらも一気に「消え残る想い」の世界に突入、高校生達の存在も忘れたっぷりといつもの月組を楽しめました。
幕間です。
ロビーでは男子高校生達が今度は今観た芝居の感想を言いあって大騒ぎ。
中には引率の先生にストーリーの分からなかった部分を質問する姿も。
多分、先生達も完全には理解できていないと思いますが。
私もついつい (俺に聞いてくれ~) という感じ(笑)
演目が正塚作品のミステリー仕立てなので男の子達には面白かったのかもですね。
見た目はどこにでもいる10代の男の子達。
ところが男性の私の目にはすでに将来の頼もしい宝塚の男性ファンの卵に見えました(笑)
女子生徒だったら全員ジェンヌの卵に見えるんですけどね!
2幕目。
目の前では彼らからちょっと歳上のお姉様の華麗なるショーがはじまりました。
高校生達は拍手の入れ方もなんとなく理解し始めて、中詰めの客席降りこそ2階には来ませんがいつもの様に盛り上がっています。
そこに月城かなとが2階席を見上げて
「2階の学生、盛り上がっているか~」
と叫びました。
賑やかな場面の中のほんの一瞬のまさかの叫びなので高校生のうち何人の耳に届いたか分かりませんが、さすが気配りの月城かなと!(笑)
そして最後は美しいデュエットダンスやトップスターの大羽根。
おそらく高校生達はこれまでの人生で見たこともない物を観て、そして少しだけかもしれませんが宝塚を理解したと思います。
幕が降りた瞬間、予想しないことが起こりました。
高校生達が一斉にしゃべりだし、しかも男の子達だけですから声が低いので、「どおっ」という地鳴りのような音が響き渡ったのです。
興奮したのか感動したのか、感情を口にだしたかったんでしょう。
内容が聞き取れないくらいのまとまった響きで、おそらく「良かった」とか「凄い」とか言ってるんだと思います。
まさに「反響」ってやつですね。
今まで宝塚を長く観てきた私もこんな地響きのような反応を初めて聞きました。
幕の向こうのジェンヌにもきっと届いたことでしょう。
月城かなとさん、安心してください、2階の学生達はむちゃくちゃ楽しんでましたよ!
エスカレーターを降りながらも高校生達の会話が私の耳に自然に入ってきます。
その中で印象的な会話があったのでご紹介します。
「1個目は面白かったんだけど2個目は話しが分からなかった」
「2個目はストーリーはないんだよ」
そうきたか・・・(笑)
ところで巨大な羽根を背負って大階段を降りるトップスターの姿を彼らは家に帰って今晩家族にどう説明するんでしょうか?
ちなみに本日の団体様はG習院高校の皆さんでした!
ご観劇ありがとうございました。
また劇場でお会いしましょう。