こんにちは、はるとです。
花組「アルカンシェル」を何度か観ました。
「アルカンシェル」は現在のトップコンビ、柚香光と星風まどかの退団公演ですが、次期トップコンビの永久輝せあと星空美咲もカップルの設定で「次のトップはこの二人ですよ」という感じでファンに顔を覚えてもらう宣伝の公演にもなっています。
明るく真面目な雰囲気の新トップコンビ、見かけや性格だけでなく歌声の相性がとてもいい。
1幕目の星空の帰宅が遅くなってドイツ兵に絡まれて永久輝に助けられ永久輝のホテルの部屋で意気投合する場面で、永久輝が長く歌ったあとに星空もちょっと歌い最後の何小節かがデュエットになる曲があります。
その最後のハモりが美しい。
二人が組んだ「冬霞の巴里」の中でも「繁ぐもの」という曲のデュエットが素晴らしかったのですが、ちょっと乾いたような声の質が似ていてきれいな響きになります。
合唱や楽器をやっていた方はわかるかもしれませんが、きれいなハーモニーがさらにビリビリと震えて伝わってくる感じになる。
まだ何度か「アルカンシェル」を観るのでトップコンビの場面以外ではこの二人のデュエットの、しかも最後の何小節かが楽しみです。
花組は男役が娘役を可愛がる伝統があり、柚香光も最初の相手役の華優希や宙組から来た星風まどかをいつも愛おしそうな目で見つめていました。
永久輝せあも星空美咲を大切にしてもっと男をあげてほしい。
「仲良きことは美しきことかな」という武者小路実篤の言葉がありますが、花組のトップは学年が上の男役が率先して学年の離れている相手役の娘役を可愛がっています。
ぜひ全部の組でもそうあって欲しいですね!
ではまた劇場でお会いしましょう。