こんにちは、はるとです。
娘役人事は水物です。
このたび花組はめでたく次期トップコンビの発表となりましたが次の月組は誰になるのかまったく分からない状況。
10年かけて育てられ選び抜かれる男役と違ってトップ娘役選びはいろいろです。
そこで各組のトップ娘役の選び方の特徴を解説します!
今日はその花組編
花組のトップ娘役の特徴はこれまでは何と言っても「同時退団ではない」ことでした。
ところが今回は柚香光と星風まどかが同時退団。
花組の同時退団は25年ぶりになります。
「同時退団ではないメリット」としてはどちらか残ったほうに「これまでのトップの実績があり経験豊富なこと」でしたが、これからは未経験者同士のフレッシュさが期待できます。
以前は就任時は若手だったのが、引き継ぎ時はすっかりベテラン、を繰り返していました。
桜乃彩音 相手役 春野寿美礼 研4~
真飛聖 研7~
蘭乃はな 相手役 真飛聖 研5~
蘭寿とむ 研6~
明日海りお 研9~
花乃まりあ 相手役 明日海りお 研5~
仙名彩世 相手役 明日海りお 研9
華優希 相手役 明日海りお 研6~
柚香光 研6~
星風まどか 相手役 (真風涼帆 研4~)
柚香光 研8~
桜乃彩音・蘭乃はなはトップ就任時にはまだ若手、引き継ぎ時はすっかりベテランでした。
花乃まりあ・仙名彩世は花乃まりあが若手就任、仙名彩世がベテラン就任で、二人を一人と考えると若手就任ベテラン引き継ぎ。
華優希・星風まどかも華優希が若手就任、星風まどかがベテラン就任で、二人を一人と考えるとやはり若手就任ベテラン引き継ぎ。
とにかくこれまでの花組の特徴は「男役の任期の途中で若手娘役が新しく就任してその後一緒に卒業せず、次の男役に引き継がれる頃にはベテラン」でした。
ところが今回は柚香光と星風まどかが同時退団、永久輝せあと星空美咲が同時就任となりました。
他の組はほぼこのパターンです。
花組の以前の就任をずらしたパターンは「最初は大人の男と若い娘の物語を演じ、次にベテランになった娘役が初めてトップになる男役をショーで技術的に支える」こともできたのですが、10年前くらいから「ちえねね」とか「ちぎみゆ」という言葉が生まれて「コンビ萌え」が流行りだし、その後時代がだったら同時就任同時退団になってきたんでしょうね。
花組のもうひとつの特徴は「新人公演ヒロイン→破線上バウヒロ→破線上東上ヒロ」という手順を踏まないこと。
新人公演ヒロインの経験がない仙名彩世がトップになったり、バウヒロの経験のない華優希がいたり、いきなりバウヒロになった星空美咲がいます。
仙名彩世は蘭乃はなや花乃まりあの他の組からの組替えトップに対して次ははえぬきにしないと花娘の反乱?が起きそうになるような背景があったようですが、早期にあげて「はいからさんが通る」の花村紅緒をやらせたかった華優希、コロナで新人公演がなくなったのもあるのか新人公演ヒロインをやらずにいきなりバウヒロになった星空美咲など、これと決めたら手段を選ばずということなんでしょうね。
バウや東上はもっぱら男役の「格上げ」に使われ、相手役の娘役は「格よりも役どころや相性や実力」で選ばれている感じです。
逆に言えば花組の娘役は若手のうちの早期就任のためにあえて時間もかかる「新人公演ヒロイン→破線上バウヒロイン→破線上東上ヒロイン」という手順をを経ないということです。
ただ次のトップ娘役候補の七彩はづきは今のところ順番通り新人公演ヒロインを2回取りました。
新2番手となる美羽愛をいきなり追い越す気配はまだありません。
新トップコンビの永久輝せあ星空美咲コンビが比較的長期政権になることも予想され、次のトップ娘役の養成にバウヒロ東上ヒロをやる時間の余裕があります。
もしかしたらやがて花組も他の組と同じように手順を踏んでいくようになるのかもしれませんね。
ただ毎年入ってくる新人に有望株がいればいつでも抜擢がありえるのが花組です。
とにかく、星空美咲さん、おめでとうございます。
ではまた劇場でお会いしましょう!