こんにちは、はるとです。
月組梅芸「G.O.A.T」3回続けて観ました。
私はるとは時間に余裕のできた今は全組観劇派なのですが、大劇場遠征もままならず週末しか観劇できなかった社会人現役サラリーマン時代は月組ファンでした。
宝塚の初観劇は22年前の月組「長い春の果てに」
月組はそれからほとんど全部の公演を観ています。
そんな私が「G.O.A.T」を観て思ったのは、「ああ、今の月組が1番輝いている」
心に浮かんだことをどんどん書いていきます。
まずは新3番手の礼華はる
この1年でめちゃくちゃ成長しましたね。
暁千星が抜けた時「月組はいったいどうなってしまうんだろう」と思ったのですが、今はもし月城かなとが抜けても鳳月杏と風間柚乃と礼華はると彩海せらで十分にやっていけると思うようになりました。
風間柚乃と礼華はると彩海せらが学年が連続している「学年が近すぎる問題」も、今度は礼華はるだけは抜いて欲しくありません。
もちろん風間や彩海にもずっと月組にいて欲しいのでどうなるのか心配ですが、とにかく今は3人で月城がいなくなったあとの鳳月を支えて欲しい。
「G.O.A.T」の中で鳳月と風間と礼華の3人になる場面があるのですが、毎回そんな事を思ってしまいました。
次に風間柚乃
若い時からその学年とは思えない安定感があるのですが、素は全然おもしろキャラ。
「月の塚音楽学校」の場面では毎回失敗談が暴露されてしまいます。
ともすればその安定感から天狗になり前任のトップのようにもてはやされて潰れてしまうのではないかと心配していました。
でも今の月組ではまだまだ風間は子供。
それを受け入れる風間は将来トップになってもきっといいリーダーになると思います。
「G.O.A.T」はそんな予感がする公演でした。
そして鳳月杏
アコースティックの場面で呼ばれて「はーい」と上手からのんびり登場します。
ペンライトの色を決める時も月城と鳳月と風間の息が合わないところがいい(笑)
結局いつも月城が決めるのですが、それまでの自由さが月組のいいところ。
その後1人ずつ歌う間には歌わない2人はぼおっと客席のペンライトがキレイだなあと眺めてる。
ではのんびりしているだけの鳳月かというとひとつひとつの芸のレベルはめちゃくちゃ高い。
そして今回も女装してましたが男役の中でもスタイルがいいんでしょうね。
私がよく「海乃美月や舞空瞳や星空美咲がスタイルがいい」と誉めると仲間の男役ファンに「男役はだいたい全員いい」と返されるのですが、その代表格が鳳月杏です。
トップになるとまた別の顔を見せてくれるんだと思い楽しみです。
月城かなと
数年前、月組ではトップよりも2番手の方が人気がでてしまう時代がありました。
その頃雪組からやってきたのが月城かなと。
その時の2番手美弥るりかはやがてなぜか退団。
最初は私は月城かなとには馴染みがなくその良さがまったく分からなかったのですが「ピガール」の頃からようやく2番手と認識するようになりました。
「ダル・レーク」ではイケメンぶりを認識しましたが最後の挨拶ではすべったり、「桜嵐記」もうまい芝居を見せてくれましたがまだまだ2番手っぽかった。
そして「川霧の橋」で渋くトップスターデビュー。
でも次の月組のトップはどんな感じでいくのか私にはまだ不明でした。
ところが開けてみると何よりもびっくりしたのは「ロマンス劇場」がめちゃくちゃ良かったこと!
そこから「ギャツビー」「応天の門」「フリューゲル」と私にとっては大ホームラン連発です。
あれだけボロボロになっていた月組をまさに「G.O.A.T」「最高」の状況に引き上げてくれた月城かなとに感謝です。
最後に娘役 海乃美月
研2の時からよく知っていました。
95期の愛希れいかが育てられ、96期の咲妃みゆが雪組に出て、次は97期の海乃美月がトップだと思っていたら99期の美園さくらが先にトップに。
思いきって知り合いの関係者に聞いたら「トップ男役が選んだ」そうです。
私は海乃美月が良かった。
でも今は「その時えらばれなくて良かった」と思っています。
美園さくらには申し訳ないけど海乃美月は月城かなとという相手役に恵まれ海乃美月自身が持つ魅力を十分に発揮できたと思います。
「G.O.A.T」の中で「パッショナード」を男役には負けるけど娘役なのに力強く歌ったり、娘役全員を率いて踊ったりする姿に涙しました。
ついでに月組の組子全員に
宝塚の5組の中で1番一生懸命お稽古をして芸を熱心に磨いているのが月組だと思います。
もちろん他の組もがんばっていますが他の組が実力の100%をお稽古して発揮しているとしたら月組は120%頑張っている。
セリフがない役でも、目立たない後ろの列でも、誰も見ていなくても、マイクが付いていなくても、舞台の袖にいる時でも、もしかしたら寝ている時でも、いつも一生懸命頑張っている!
「G.O.A.T」を観て、月組の全部がいとおしく感じて、「私はつくづく月組ファンだなぁ」と思いました。
「G.O.A.T」は月城かなとの退団コンサートですが、退団を惜しむ演出よりも、月組の今の実力を示す演出になっていると思います。
「G.O.A.T」は月城かなとの下での今の最高の月組を楽しめます。
千秋楽まであと9日
残りあと14公演
がんばってください!
ではまた劇場でお会いしましょう