どうしてこうなった? 星組編


こんにちは、はるとです。

星組編もちょっと辛口。


ようやく「一人っ子政策」から抜けられそうな星組ですが、まだまだ「他力本願」です。

現在の男役の番手は

礼真琴  95期
暁千星  98期 月組出身
極美慎  100期 バウ1回
天飛華音 102期 バウ1回

ちょっと学年が詰まり気味ですが、なんとかようやく完成しました。

2022年に月組から暁千星を連れて来て2番手にして、3番手極美慎に「ベアタ・ベアトリクス」でバウ初主演をさせ、先月4番手天飛華音が「My Last Joke」でバウ初主演。

できたといってもまだ不安。

でも一応これで他の組と同じような番手が形成されました。


娘役は雪組出身の有沙瞳が卒業してしまいましたが別格2番手に小桜ほのかが残り、花組出身のトップ娘役舞空瞳を月組出身の詩ちづるが支える形。

有沙瞳  雪組出身
舞空瞳  花組出身
詩ちづる 月組出身

星組出身はまだ小桜ほのかだけです。

他の組からの異動は決して悪いことではありませんが、星組は他の組からもらうだけで輸出することは最近はほとんどありません。

「一人っ子」で育てられたトップを支える2番手や娘役を他の組から連れてきただけでした。


「一人っ子」は「作品」にも支えられています。

海外ミュージカル「ロミオとジュリエット」「1789」に「RRR」や「赤と黒」と、他の組から見たら本当にうらやましいラインナップ。

宝塚のオリジナル作品も芝居のうまい組がやれば結構いい作品になるわけで、本当に星組を成長させたいのであれば海外ものにたよっていてはいけない気がします。


そして「一人っ子政策」の本当の弱点は「一人っ子」を目立たせるために「その他大勢」が「一歩さがっている事」

あるいは言い方をかえると「一人っ子」が一人だけで舞台を引っ張っていて「全員で造りあげていない事」

その結果、出演者のスキルがいつまでたっても上がりません。

おいしいお米が一粒ずつ立っているのと同じで「うまい芝居」や「揃っている群舞」は「全員が粒揃い」にならないとできないと思います。

ひとりだけ、あるいは路線だけで頑張っててもダメですよね。


でも最近は「一人っ子政策」をやめたのでとにかくちょっとずつ良くなってきているように思います。

「ME AND MY GIRL」も「My Last Joke」も3回ずつ観ましたが、観るたびに印象が変わりました。

娘役は3~5年、男役は10年育てるのにかかります。

星組が本当に「一人っ子政策」から抜け出すためにはまだ5年くらいかかるかもしれません。

だから星組はこれからもっともっと良くなると思います。

厳しい事を書きましたが、「熱い」だけでなく「うまい」星組になって欲しい。


ではまた劇場でお会いしましょう!



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