こんにちは、はるとです。
宝塚友の会で当たったので月組新人公演「応天の門」に行ってきました。
男役は当然ながら上級生は出ていないわけで、下級生に路線候補がまったくいない今回の新人公演、それでもやっぱり上手かった！
娘役は百花繚乱状態ですが、誰でもトップ娘役にはなれないのが月組娘役？
まずは男役から。
現在の月組の男役の路線は、月城・鳳月・風間・礼華・彩海。
その最下級生の彩海せらの102期が新人公演に出ていないし、103期以下に新人公演出演経験者がまったくいないので男役の新人公演レースはまっさら。
そして選ばれたのは七城雅(105期・研4)
原作の「若き日の菅原道真」通り、月城かなとよりかなり若く見えました(笑)
くせのないうまさで全く問題なしでしたが、逆にトップになるには個性がない？
もちろんトップを目指してこれから10年かけて長所をのばしていくわけで、初の新人公演主演でしかもまだ大劇場、十分合格です。
それより予想外に良かったのが風間柚乃役の瑠皇りあ(103期・研6)
和物メイクでかさ上げされていて、「美しい」の一言。
次の「フリューゲル」で研7ラストの一回新公主演組には入りそうですね。
そして注目は107期・研2の一輝翔琉。
さすがに2番手鳳月杏ほどの笑いや歌を要求するにはキビシかったけど、「昔の風間トオル」か「柴田恭兵」のようなカッコよさがありました。
月組には103期から106期に(七城雅以外の)有望株がほとんどいないので期待です。
ただ上に有望株がいないということは、早期上げでライバルに恵まれなかった前トップの珠城りょう状態にならないように要注意かもですね。
その唯一のライバル、そして一輝翔琉の同期の天つ風朱李は千海華蘭の清和帝役。
子供設定なので濃い目の和物メイクもできず、そのままの顔で演じていましたが、「声」「話し方」が良かった。
月組らしい個性的な役者になりそうです。
それにしても月組の男役はヤバい。
上手いのだが、かえって個性的な役者がいない？
ここからの月組の新人公演はしばらくはこの七城雅と107期の二人を鍛えていくしかないのか？
月組はトップ人事もそうだけれど、「組替え」で104期辺りに他の組から有望株を入れるしかないと思うけど、他の組にもほとんどいないのが今の宝塚の最大の弱点かも知れませんね。
続いて娘役。
まずは新人公演ヒロインの羽音みか(103期・研6)
海乃美月の完コピ+羽音みか自身の個性が出ていて良かった！
歌・芝居的には十分な合格ラインだと思うのですが、不足しているのは可愛さ。
でも今の月組は可愛いさよりも「大人」路線。
ひそかに私は水美舞斗の相手役候補として今回のヒロインに羽音みかを選んだのではないかと妄想しています(笑)
続いて新公の長で同期の白河りり(103期・研6)は専科の梨花ますみの役。
白河りりは研3の時に「I AM FROM AUSTRIA」で新人公演ヒロインをやりました。
それから3年、どんどん成長して今の白河りりは当時とは全く違います。
私はどうしてこの白河りりをまた新人公演ヒロインにしないのか不思議なのですが、もしかしたら研7最後の「フリューゲル」の新人公演が来るかもですね。
新人公演をとりあえず1回だけやらせた状態でおくのか、それとも2回の「超路線」に上げるのか、それは劇団の男役の人事次第。
次に一乃凛(106期・研3)
確かな技術がありますが、離れた目と低い身長でかなり個性的。
本公演では菅原道真の幼少期、新人公演では若き日の高子(本役・蘭世惠翔)を演じました。
両方ともスポット的な回想場面。
めちゃくちゃインパクトがあってよかったので、次は物語の主役をやらせてみては？
花妃舞音(106期・研3)
白梅役は本役の彩みちると見分けがつかない(笑)
完コピでした。
かねてから彩みちるはいろんな役に七変化するのがスゴいと思っていたのですが、もしかしたら花妃舞音もそうなんでしょうか？
期待です。
華羽りみ(107期・研2)
きよら羽龍の演じる従業員役でした。
たまたま当日スカイステージ、タカラヅカニュースの「キラキラ タカラジェンヌ」にでていて、中卒なのにしっかりしていて驚きました。
もし、あの「ぽやっとしたかわいさ」が演技だったら、それはスゴい！
澪華えりさ(107期・研2)
花妃舞音の多美子役。今のところ見る限り成績もよく、バランスも取れていて、月組で経験をつめばどの組でもトップになれる可能性あり。(もちろん月組でもOK)
娘役は人材豊富なのですが、新人公演ヒロインで抜擢して若くしてトップになりすぐ卒業させるよりも、本公演と新人公演で徹底的に鍛えて長期で「芝居の月組」を半分支えるための新人公演、に見えました。
結愛かれんと蘭世惠翔が卒業しても、大丈夫そうです。
「芝居の月組新人公演」
総合評価 ☆☆☆
最初だけ違和感 ☆☆☆
どんどん引き込まれる ☆☆☆
毎週やって欲しい ☆☆☆
ではまた新人公演でお会いしましょう！
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