2019年の元旦です。
本日はラトルンにある戦車博物館へ。
ここは一般には「ヤド・ラ・シリオン」と言うそうですが、要するにイスラエル戦車博物館です。
第二次世界大戦の戦勝国であるアメリカ、イギリス、フランス、ロシアの各戦車博物館にも匹敵するすごいコレクションがイスラエルにあります。
第一次中東戦争から現代までの戦車が数えていませんが50両以上あり、戦車ファン必見です!
エルサレム市内のセントラルバスステーションから「地球の歩き方」をよく読んでラトルン行きのバスに30分乗って、高速道路の交差点の様な場所で降りて10分ほど歩けば着くのですが、ラトルンと言うバス停は回りに街がある訳ではなく、スマホのマップ等で自分の現在位置を絶えず確認することをおすすめします(笑)
国道から坂道を登り、30シェケル(900円)の入場料を払い、いきなりご対面…
まずは有名なシリアが使っていたドイツ軍の4号戦車。
続いて3号突撃砲戦車。
通称「さんとつ」♪
この2両は博物館の中心部と言うよりは脇道に展示してあります。
以前にネットで見た画像は博物館の中心部に展示してあったのですが、だんだん脇に追いやられてる感じ…?
まさか捨てはしないでしょうが、ドイツ戦車ファンは早くラトルンに行った方がいいかも(笑)
続いて砲身が爆発してしまったソ連製T34。
「コンバット」みたいに勇敢な兵士が敵の戦車の砲身に手榴弾を投げこんだ…のではなく、発射しようとした砲弾が早く爆発するとこうなります。
上陸用舟艇から出てくるイギリス製戦車。
イスラエル軍は上陸作戦もやったのでしょうか?
無敵のソ連製スターリン戦車。
スターリン戦車の前を無敵のイスラエル軍女性兵士が通りました。
階級章が付いてないのは捕虜になった時に所属がバレないようにしているのではなく、多分訓練にやって来た予備役だから?
アメリカ製シュリダン空挺戦車。
砲身が短いのは輸送機からパラシュートで落下させるミサイル戦車だから。
西ドイツ製レオパルド戦車。
ドイツ軍はタイガーやパンサー等、動物の名前を戦車に付けるのが好き♪
とにかく各国の戦車が大量に置いてあります。
次の4枚の写真の戦車は超レアです!
イスラエル軍はそれまで他の国から戦車を買っていたのですが、とうとう「メルカバ」戦車を自国で開発するようになる、そのプロトタイプ。
まずは左前からのアングル。
右前からのアングル。
左後ろからのアングル。
砲身が付いてないので分かりにくいのですが、右後方からのアングル。
変な形で、どっちが前かよくわからないと思います。
普通、戦車のエンジンは後ろにあるのですが、「メルカバ」は貴重で大切な人員を保護するためにエンジンが防御のために前に付いてます♪
エンジンより人間が大事と言う発想。
その結果できたメルカバ戦車。
3両もあって自由に登れます。
世界中でメルカバ戦車に自由に登れるのはここだけでしょう(笑)
もうひとつ、珍しいもの発見!
一見するとただのアメリカ製のジープですが、付いている機関銃は第二次世界大戦中のドイツ軍のMGです!
いまふーに言えばアメリカ軍とドイツ軍のコラボ(笑)
第二次世界大戦の敵と味方だったのに、仲よくアラブと戦ったわけですね♪
他にも珍しい戦車が大量にあったのですが、あまりにも大量過ぎて、全部ご紹介できなくて残念です。
ちなみに元要塞だった建物には弾痕が多数。
窓も銃眼に改造してあります。
建物内にはメルカバ戦車の映像室があって、運が良ければ砂漠を走り回るメルカバ戦車の映画がみれます(笑)
屋外に大量に置かれた戦車見学に疲れたら、ここでゆっくり休んでください。
ちなみに戦車のカットモデルもありました。
鉄板と機械のすきまに人間が組み込まれている感じがよく分かります。
左に見えているのは搭載されている戦車砲の砲弾。
最後になりましたが、なぜかとても高いところにアメリカ製シャーマン戦車が!
独立の時の第一次中東戦争でイスラエルにはたった4両のシャーマン戦車しかなかったそうです。
アップで見るとそんな戦車もすっかりハトの巣になっています。
今のイスラエルは比較的「平和」と言うことでしょうか。
ラトルン戦車博物館、テルアビブからもエルサレムからも近いので是非行ってみてください。
すごいです!